周産期学分野

○胎盤部トロホブラスト腫瘍の診断・治療法の開発

絨毛性希少がんである胎盤部トロホブラスト腫瘍(PSTT)の症例を経験し, これらの症例に対して遺伝子解析と特異抗体を用いた新しい診断・治療法の開発を行なっている。絨毛癌を含め絨毛性疾患の特徴は他人の細胞に由来する悪性腫瘍という点である。既に免疫チェックポイント製剤による本邦で初めて治療成果を挙げており, ヒト型抗体による新しい治療薬の作成に取り組んでいる。

*AMEDプロジェクト
絨毛性希少がん胎盤部トロホブラスト腫瘍(PSTT)の有効な診断及び治療法の開発 

○Laeverinの機能解析

2004年に藤原らが新規に同定したTrophoblast-specific peptidaseであるLaeverinは絨毛外栄養膜細胞(Extravillous trophoblast;EVT)に特異的に発現している。Laeverinの機能を解析することで, 免疫寛容誘導機構を解明し, 妊娠高血圧症の予防や新しい臓器移植補助療法の開発に繋げていく。

関連する競争的資金等の研究課題 
18K16793 Laeverinを指標とした胎児・胎盤循環幹細胞の機能解析
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K16793/