生殖医療紹介

生殖医療紹介

当院では不妊・不育症の患者さんのために必要な検査・治療、また必要に応じて出産・出産後までの加療を総合的に行っています。子宮卵巣卵管の異常所見の有無、排卵の有無、卵管の通過性、精液検査等一通りの検査を施行し、不妊の原因を明らかにし、それに応じた加療をしていきます。特に、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ等の不妊原因となり得るものが認められた場合、手術加療も積極的に行い自然妊娠を目指します。不育症の検査も同様に行い、特に抗リン脂質抗体症候群の方には当院血液内科と合同でヘパリン加療をしています。妊娠を望んでも授からないこと、妊娠しても流産を繰り返すことは大変つらいことです。お気軽に御相談ください。

不妊症に関する手術

腹腔鏡手術

子宮内膜症は特に不妊との関連が深い疾患であり、子宮内膜症の不妊患者さんには腹腔鏡手術をお勧めしています。原因不明の不妊で長期間加療しても妊娠しない方には腹腔鏡下の検査も施行することがあります。多嚢胞性卵巣(PCO)の患者さんに対する卵巣ドリリング手術も施行しています。

子宮鏡検査・子宮鏡手術

子宮内膜ポリープ、子宮粘膜下筋腫等子宮内の病変により着床しないことがあります。外来超音波検査等で子宮内の病変が疑われた場合、外来にて短時間で子宮鏡下検査を施行しています。また、切除が必要な病変があれば子宮鏡下手術を施行します。最近では、小さな病変に対して、外来子宮鏡手術も行っています。

卵管鏡下卵管形成術

卵管閉塞が認められた場合に卵管閉塞を卵管鏡下にバルーンにて解除する手術です。卵管の起始部の閉塞に有効です。腹腔鏡も併用して行っています。卵管閉塞している方は、体外受精でしか妊娠できませんが手術が成功すれば自然妊娠が可能となります。