受援力のすすめ

出典:「受援力のススメ」(神奈川県立保健福祉大学 吉田穂波作成)URL: https://giftfor.life/tool/

災害が起こって1か月、これからはもっと身体の声に耳を傾ける時間を
災害後は、毎日が、それまでの日常生活とは異なる変化の連続で、不安定な状況であり、子どもにとっても、大人にとっても、大きなストレスです。ストレスで心と体のバランスが崩れると、これまで一度も経験したことがないような体調の変化を感じることがあります。妊婦さんやお子さんをお持ちの方などは生活再建のための課題が多く、複雑なため、頑張って頑張って頑張りすぎるあまり、子どもと親の両方が大きなストレスにさらされているという自覚がないことがほとんどです。心の中に潜在化してしまうとなかなか治せませんが、早めに気づき、うまく対処することで、心の負担を減らすことが出来ます。

また、生活のリズムが戻る兆しが見え、大人が少しホッとして安定しかけたころ、少し遅れて子どもの気持ちや表情の変化が出てくることがあります。めまいや吐き気を訴えたり、寝つきが悪くなったり、怒りっぽくなったり、いつまでもグズグズしたり、親のそばを離れなかったり。大人でも、災害が起こってから1~2か月後にイライラ、不眠、どもり、悪夢、物忘れ、集中力低下、転倒など、ストレスに対する心理的な反応が見られることがあり、「少し落ち着いてきたのに、おかしいな」とイライラしたり、「うちの子どもは(自分は)変なのではないか」「病気なのではないか」と心配になる時があるかもしれません。こんな時、これらはすべて、大きなストレスの後に見られる自然なことで、「自分が正常の人間だからこのような反応が出るんだ」「大人でも子どもでも、誰に起きても不思議ではないことなんだ」と知っておくと、自分の状態を受け入れることが出来ます。

この場合、感じ方が強い/弱い、症状が出る時期が早い/遅いなど、他人と比較するのではなく、自分の中で昔と今の経過を比較するようにしましょう。

例えば、今後2~3週間の間に

・眠れない、食べられないなど、日常的に基本となる行動を取ることが出来ない

・不眠、緊張、不安などの症状が時間とともにどんどん強くなる

場合は、早めに専門家の力を借り、辛い状態を長引かせないようにする必要があります。

皆さんは、好きな人に会うとドキッと胸が鳴ったり、緊張すると喉から声が出なくなったり、という経験をしたことがあるでしょう。このように、心と身体はお互いに連動しています。心が疲れていて、身体は元気いっぱい、ということはないのです。ですから、気持ちの不調も、体の不調と同じくらい、「些細なこと」「気力で治るもの」と片づけず、真面目に向き合ってあげると良いと思います。

ご自分の調子がすぐれず困っている時は、困っている人を助けるよう訓練された専門家に相談すると、理解してもらえますし、一緒に対処法を考えてもらえます。

Honami Yoshida Officical Siteより引用