ご挨拶

こんにちは。
2025年1月1日付で金沢大学産科婦人科学教授に就任しました安彦郁(あびこかおる)と申します。
私は2000年に大阪大学医学部を卒業後、京都大学の婦人科学産科学教室に入局し、京都大学医学部附属病院、天理よろず相談所病院、大阪赤十字病院で研鑽を積んだあと、2008年より京都大学に戻り、2009年から2013年まで大学院に在学し卵巣がんと免疫チェックポイントの基礎研究をしました。学位取得後も卵巣がんの免疫抑制機構の研究をしながら、婦人科がんに対するロボット手術や腹腔鏡手術を中心に臨床業務にも携わった後、2019年から国立病院機構 京都医療センター産婦人科に移り、2020年から5年間診療科長を務めました。臨床では婦人科がんの治療とロボット手術・腹腔鏡手術を専門としています。
この度ご縁あって13代目の教授として金沢大学産科婦人科に着任しました。
産婦人科医は女性の健康を生涯にわたってサポートするのが仕事です。次の世代を生み出す生殖医学と周産期医学、腫瘍を制御する婦人科腫瘍学に加え、女性ヘルスケアの分野があり、大学には関係病院と協力してそれぞれの専門家を育てる使命があります。金沢大学産科婦人科ではハイリスク分娩管理や不妊治療、高難度低侵襲の手術などを行っています。詳しくは診療科案内のページをご覧ください。
金沢大学には素晴らしい研究力に裏付けられた歴史があり、教室と関係病院と連携施設に強力な仲間がいます。個々の力がのびのびと発揮され、チームとして成長していける医局を目指します。患者さんには、この病院の産科婦人科を受診してよかった、と思っていただけるように努力いたします。
これからの金沢大学産科婦人科に期待してください。どうぞよろしくお願いいたします。