震災後、普段の生活の大切さや家族のありがたみを、日本の誰もが感じました。
いまだに水道やガスが復旧せず、避難所で生活される方々の姿を想うたび、私たちが生きていくために必要なものは何かを問い直し、いつもより心をこめて過ごすことを思い出させていただいています。そして、この震災の話を、私たち大人よりもずっと先の未来へと伝えてくれる子どもたちに話し、語り継いでもらうよう活動しているところです。
例えば、沖縄には語り部と呼ばれる人々がいて、過去の経験を、次の世代に語り継ぐ素晴らしいシステムを担ってくれています。その話を聞くことで若い世代は今の生活を見直し、二度と同じ過ちをするまいと影響を受けるのです。それでは、本や論文や資料館ではなく、人が語るということに、どうしてこんなにも歴史を受け継がせる効果があるのでしょうか。それは、実際の体験こそが最もパワフルでインパクトをもって受け取る人の心に響くからです。感傷、と言いますが、感じる事、心情は人間の生の言葉によって最もよく表現されると言います。未来の人々も、震災に遭った人々から聞く言葉や想像する光景によって心を動かされ、大きく影響を受けるのです。
私たち母子支援チームは、石川県で子どもを産み、育てている皆さんのことを想い、元気で過ごされるよう祈っています。
また、今回の多くの犠牲と辛く苦しい体験を無駄にしないために、次世代に向けて私たちが学んだことを分かち合い、次の災害による被害を減らすために全国で災害対応システムを強化すべく、役立てているところです。
震災を経験した皆さんのお話をお寄せください。
出来るだけ多くの方に、皆さんの体験をお届けできるように、これからもこの母子支援サイトが皆さんとほかの地域、次の被災地との懸け橋になればと思っています。
皆様からのメッセージ「後世へ伝えたいメッセージ」は、こちらから
後世に伝えられるよう活用させて頂きます。
母子支援サイト運営メンバーより