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災害後4か月、子育て仲間の皆様へ

お正月の地震から4か月が過ぎ、毎月、1日になると、あの日を思い出します。
辛かった、怖かった、苦しかった、能登半島にすむ皆さんの、そんな気持ちが、時とともに少しずつ薄れていきますように、と、私たち母子支援サイトのサポーターは想っています。

子どもを育てる親は、どうしても、責任感を抱いたり、「これでいいのか」と自問自答したりしがち。被災地の不自由さ、不安、心細さもあり、時として、ままならない思いを抱え、モヤモヤするときもありますよね。

以前、筆者が外国で老婦人に、
「いまだに私の子育てはいつも試行錯誤で、上手くいかない自分に罪悪感を抱いてしまう」
と打ち明けたら、その方は、「オー、ノー!」と両手をあげて、下記の、海外の詩を教えてくれました。

ー「あなたの子どもは」カーリル・ギブランー
「あなたは弓なのだ、あなたの子どもたちが、生きた矢として放たれる弓なのだ。」
という部分を引用しながら、あなたは、子どもを授かっただけで、産んだだけで、育てているだけで、それだけでいいんだ、そのままで素晴らしい存在なんだ、とおっしゃった、その顔が今でも忘れられません。

「母親は弓、子どもは放たれる矢」
子どもにとって親がナンバーワンなのは当たり前だけれど、オンリーワンで孤軍奮闘して育てなくてもいい。
能登半島からのびのびと飛んでいく、その矢を生み出した皆さんこそが、世界で一番大事な存在だと思っています。

註:Kahlil Gibran (1883---1931):レバノン生まれのアメリカ人詩人。著作に『予言者』(The Prohet)など。


母子支援サイト
チームメンバー一同

 

2024年05月01日

災害が起こって3か月、子育て仲間の皆さんへ

今、皆さんは、何をして、何を食べ、誰と、どんな時間を過ごしていますか?
前向きにならなければと頑張るあまり、地震の記憶を思い出す時間を減らし、家族や身近な人と過去のことを話題にすることを避け、その分、ふさぎがちになったり、人との交流が減ったり、イライラしたり、している方はいませんか?

ネガティブなことを考えてはいけないと心に蓋をするより、自分がモヤモヤする気持ちを抱えていることを認め、口に出し、ほかの人に弱音を吐き、布団の上でじたばたして、ままならない気持ちを表現する方が心の健康につながります。世界で一番頑張っているみなさんには、自分に優しくすることの大切さと、ほかの人も同じ気持ちなんだということを思い出してほしいのです。
辛い気持ちを声に出すことや助けを求めることは弱さではなく、乗り越えるための強さであり、自分や家族の成長につながります。

いま・この瞬間に起こっている身体的・感情的・心理的痛みへの「気づき」を持つこと
自分自身のニーズに寄り添い、思いやり・慈しみと共に自身をケアすること
これらの悲しみは決して特別なものではなく、人として普遍的な体験であると知ること

米国ユタ大学のKristinNeff博士資料より)

「周りは皆、自分でやっているから……」
「誰かにお願いすると迷惑がかかるのでは?
「子育ては家庭内でだけ完結すべき」
「子育て能力がないと思われたくない」
と思うのではなく、誰もが人の役に立ちたい気持ちを持っていることを思い出し、この共通の体験をきっかけにして、みんながみんなで支え合う地域に変えていけることを願っています。


母子支援サイト
チームメンバー一同

 

2024年04月01日

子育て仲間の皆様へ、メッセージを更新しました

今、皆さんが直面している避難所などでの新しい環境での生活、不眠や不安、そして何よりも、愛する子どもたちに対する災害の影響にまつわる心配な気持ちは、一人で背負うには重すぎます。
でも、あなた方は決して一人ではありません。助けが必要な時、それを受け入れることは「受援力」という力の証しであり、勇気です。
あなたの幸せが、子どもや周囲の幸せに直結していることを忘れないでください。

石川県では、乳幼児健診や新生児訪問、こんにちは赤ちゃんといった子どもの健康を守るための大切なサービスが、中断なく提供されています。また、NPOや児童相談所との連携によるメンタルヘルスの支援も始まっています。これらの情報は、お住まいの自治体や以下のウェブサイトで確認できます。

◎石川県
お子さんがうまれたら | 石川県: ishikawa.lg.jp

災害時の心のケアについて | 石川県: ishikawa.lg.jp

◎石川県助産師会 のと子育て応援事業
令和6年能登半島地震で被災された方へ | 一般社団法人 石川県助産師会 (ishikawa-midwife.com)
いしかわ妊娠相談(石川県から助産師会へ委託され運営):今回の地震による影響を受けている妊産婦さんに向けて、LINEでのご相談に応じています。
 (毎日15時から21時

◎セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
~災害などの緊急時、あなたはどのように子どもに声をかけますか?~
緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」
 http://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/
 
◎日本ユニセフ協会
 災害時の子どもたちの心のケア 4つのポイント
 https://www.unicef.or.jp/kokoro/
 子どもたちの心のケア支援の手法を、東日本大震災の被災地の経験を元にまとめた
 「子どもにやさしい空間」ガイドブック
 http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/pdf/cfs.pdf

◎災害時子育て・女性健康センター石川
 無料電話相談
  ️080-3740-4512 (毎日9時~17時)

子育ては、時に大変なものですが、その過程で感じることを少しでも吐き出し、周囲からの支援を受け入れることで、心が軽くなります。あなたが支援を受けることで、他の誰かも支援を求める勇気を持つかもしれませんし、あなたの受援力が、子育てコミュニティ全体をより支え合い、温かな場所へと変えていく力になります。

このメッセージが、あなたの心に少しでも安らぎをもたらし、あなたの幸せが子どもや周囲の幸せへとつながることを願っています。
皆さんは一人ではありません。私たちはいつも、皆さんと皆さんの子どもたちを支えるためにここにいます。
皆さんがこのメッセージを読むことで、ほんの少しでも心が軽くなれば・・・と願っています。

母子支援サイト
チームメンバー一同

 

2024年03月04日

避難所以外の場所にいる被災された産前・産後のお母さんも登録を!

支援情報の確実なお届けに向けて、対象の方はぜひご登録ください!
登録はこちらから

令和6年能登半島地震により被災された方は、仮設住宅や支援金などの支援が受けられます。

親戚宅、ご自宅、車中泊など、避難所以外の場所にいる被災者の方へ、支援のご案内・各種支援情報を確実にお届けするために、県に情報登録窓口が設けられています。避難所以外の被災された産前・産後のお母さんも是非ご登録ください妊婦であることを登録する項目もあります

 

 

2024年02月08日

「母子支援サイト」の案内チラシを掲載

母子支援サイトの医療機関・自治体向け印刷用チラシが完成しました。

石川県内の各医療機関へは、石川県産婦人科医会から郵送配布致します。
医療機関でさらなる印刷が必要な場合は、こちらからダウンロード頂き、各施設で印刷、掲示、配布頂けます

また、各自治体や避難所などでの配布・掲示にもご利用ください

 

2024年02月07日