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地震から8か月、子育て家族への応援メッセージ

震災後、普段の生活の大切さや家族のありがたみを、日本の誰もが感じました。
いまだに水道やガスが復旧せず、避難所で生活される方々の姿を想うたび、私たちが生きていくために必要なものは何かを問い直し、いつもより心をこめて過ごすことを思い出させていただいています。そして、この震災の話を、私たち大人よりもずっと先の未来へと伝えてくれる子どもたちに話し、語り継いでもらうよう活動しているところです。

例えば、沖縄には語り部と呼ばれる人々がいて、過去の経験を、次の世代に語り継ぐ素晴らしいシステムを担ってくれています。その話を聞くことで若い世代は今の生活を見直し、二度と同じ過ちをするまいと影響を受けるのです。それでは、本や論文や資料館ではなく、人が語るということに、どうしてこんなにも歴史を受け継がせる効果があるのでしょうか。それは、実際の体験こそが最もパワフルでインパクトをもって受け取る人の心に響くからです。感傷、と言いますが、感じる事、心情は人間の生の言葉によって最もよく表現されると言います。未来の人々も、震災に遭った人々から聞く言葉や想像する光景によって心を動かされ、大きく影響を受けるのです

私たち母子支援チームは、石川県で子どもを産み、育てている皆さんのことを想い、元気で過ごされるよう祈っています
また、今回の多くの犠牲と辛く苦しい体験を無駄にしないために、次世代に向けて私たちが学んだことを分かち合い、次の災害による被害を減らすために全国で災害対応システムを強化すべく、役立てているところです。

震災を経験した皆さんのお話をお寄せください。
出来るだけ多くの方に、皆さんの体験をお届けできるように、これからもこの母子支援サイトが皆さんとほかの地域、次の被災地との懸け橋になればと思っています。

皆様からのメッセージ「後世へ伝えたいメッセージ」は、こちらから
後世に伝えられるよう活用させて頂きます。


母子支援サイト運営メンバーより

 

2024年09月01日

私たちが暮らす石川県内の能登半島地震復興に尽力されている方々、闘病中の方々、そして今人生を頑張っている全ての方々へ、メッセージソングが届きました

アーティスト すぎせの さんは、金沢市出身のアーティストで、2023年のイナズマロックフェスにも出演された経歴をもちます。 すぎせの さんは、これまで数々の名曲を世に送り出していますが、今回、アーティスト仲間のYu-Naさんとともに作り上げた曲「生きて」を、能登半島地震復興に尽力されている方々、今頑張っている全ての方々へのメッセージとして作曲、母子支援サイトにお寄せ頂きましたのでお届けします。

Yu-Naさんが作曲活動をしている中、思わぬ病気が発覚しました。 治るのか、また元気に活動出来るのか…不安な中、Yu-Naさん自身に出来る事は、と曲作りを再開。 そこへ、作曲仲間のボーカル すぎせのさんが、Yu-Naさんの作った曲に歌詞を作って歌った曲になります。 「それでも、生きて」と優しく訴えかける曲です。「嬉しいことも辛い事もみんな話してね。沢山聞くからね!そしてお互いに、強く生きていこう!」というメッセージを込めたこの曲が、Yu-Naさんだけではなく、私たちが暮らす石川県内の能登半島地震復興に尽力されている方々、闘病中の方々、そして今人生を頑張っている全ての方々に届けられたらという思いで、今回お届けします。(2024年6月配信リリース)

(フルバージョンはこちら


”すぎせの”はこちら 

母子支援サイト運営メンバーより

2024年08月31日

地震から7か月、子育て家族への応援メッセージ

ただでさえ暑い今年の夏、感染症や豪雨など、緊張も多く、どこに住んでいてもかなり身体に疲れがたまっている頃ではないかと案じています。

こういう時だからこそ、震災を乗り越えた皆さんには、身体をもっともっと大事にしてあげて、いたわってください、と、強くお願いしたいです。
震災後に子育てをしているみなさんはすでにもう十分、頑張っていますし、頑張り過ぎで自分がハッピーでなかったら、何のための人生かわかりませんから、もう十分よくやったよ、と自分を褒めて、1時間だけ自分にご褒美タイムをあげてはいかがですか?
皆さんがどんなふうに毎日を過ごしたいのか?どんなサポートがあれば楽になるか?
こんなことを考えるだけで、元気な気持ちが少しずつ増えていきます。
皆さんは、楽することに罪悪感を抱かなくてもいいんです。

無理をしているときほど、「あ、私、無理してる?」とは感じられず、もっともっと頑張ってしまいます。だからこそ、パンクする前に、自分の体調を確認するためのワンクッションの時間を取ってほしいのです。
このワンクッション、とは、定期的に、自分に出来ないことを認めること、自分はパスしてもいいと思うこと、自分はどうすればもっと楽になるのかを考える時間です。
日常生活を切り盛りしながら、衣食住をメンテナンスしながら、復興期の暮らしを立て直しながら、子育てしながら・・・同時並行でマルチタスクをこなしているみなさん。でも、自分にとって大切なことであればあるほど、高いレベルであればなるほど、一人ではできないことが増えます。
負担が多くなると、力が出ないときや全てに手が回らないとき、やる気が起きないときが出て来るのは当然です。そんな自分のために休むこと、手を止めて中断することは、さぼっていることではなく、ダメなことではなく、自分を充電し、生き続けていくうえで必要なことなのです。

ここで、皆さんが日々の生活を乗り越え、子育てを続けるために、どう助けを借りるか、考えてみませんか?

頼ることは力です。
子育てという正解のない、複雑で複合的で高度な課題に取り組むときは、一人で抱え込むより人の力を借りるほうがずっと良い結果を生みます
自分が頼れる人、話を聞いてくれそうな人を思い浮かべてみませんか?
受援力とは、助けを受け取り、人のサポートを使う力。
頑張っているみなさんだからこそ、生かせる力です。


母子支援サイト運営メンバーより

 

2024年08月01日

災害後6か月、子育て仲間の皆様へ

お正月の地震から半年。
皆さんは、突然の地震や、驚き、恐怖、ショック、不安を乗り越えてきました。
どれだけ必死で、どれだけ大変で、どれだけ辛かったことか。
私たち、母子支援サイトのメンバーは、いつも、この母子支援サイトでつながっている皆さんの頑張りを思い、誇りに思っています。

ご自身の体調のこと、気持ちのこと、セルフチェッカーで確認しながら、少しでも、気になることがあったら私たちに頼ってもらえると嬉しいです。
頼る、ということは、時として、自分の弱さをつきつけられ、自分の立場が悪くなることのように思うかもしれません。子どもたちの前で、強くなければ、正しくなければ、という、養育者としての役割がグラグラ揺れるような気持になることも・・・。
でも、復興期は、まだまだ多方面で調整しなければならないことも多く、重責を担い、疲れてしまいがちで、そんな時、第三者の方が、本音を吐き出しやすいということもあります。
体の不調、心の不調など、この母子支援サイトにはたくさんの相談先が載っています
ほかの人からの助けを得ることで、自分の味方が増え、優しい気持ちになり、周りの人にも、「ほかの人に頼っていいんだよ」と示してあげられる・・・そんな温かい循環が始まりますように。

暑くなってきましたので、どうぞお体をお大事に。お元気でお過ごしください。


母子支援サイト運営メンバーより

 

2024年07月01日

災害後5か月、子育て仲間の皆様へ

お正月の地震から5か月が過ぎ、もう5か月・・・と、あの日を思い出します。
私たち、母子支援サイトのメンバーは、一日として、地震を経験して不安だった皆さんのことを忘れたことはありません。
皆さんが、どれだけ必死で、どれだけ大変だったか・・・!
子育てのしんどさをすべて引き受けて、子どもたちの荷物を背負って、養育者の皆さんが、どれだけ頑張ってこられたのか、と、私たち母子支援サイトのサポーターは皆さんのことをとても大事に、親身に想っています。

最近、誰かと話して、笑ったことはありますか?
クスっとしたこと、ホッとしたこと、ふっと気持ちが和らいだことは、ありますか?
皆さんは、誰よりも一番に、リラックスをしていい人。
自分をいたわって、慈しんでいい人。
頑張っている自分を誇りに思っていい人です。

私たちは、皆さんのために何か役に立てたらいいな、と、いつも思っています。
皆さんのことを、大事に思っています。
日常生活で、実際にそばで直接は、お手伝いできないかもしれませんが、地震を生き延びて、その後の困りごとや不安なことにも立ち向かって、今、生きているみなさんの健康と安寧を、心から祈っています。

ご自身の体調のこと、気持ちのこと、少しでも、相談したいなと思ったら、いつでもセルフチェッカーからコンタクトしてくださいね。
災害後の復興期は、いつまでも続きます。
私たちも、いつまでも、皆さんの応援団でいたいと思っています。
どうぞお体をお大事に。

母子支援サイト運営メンバーより
心からの感謝を込めて

 

2024年06月01日

災害後4か月、子育て仲間の皆様へ

お正月の地震から4か月が過ぎ、毎月、1日になると、あの日を思い出します。
辛かった、怖かった、苦しかった、能登半島にすむ皆さんの、そんな気持ちが、時とともに少しずつ薄れていきますように、と、私たち母子支援サイトのサポーターは想っています。

子どもを育てる親は、どうしても、責任感を抱いたり、「これでいいのか」と自問自答したりしがち。被災地の不自由さ、不安、心細さもあり、時として、ままならない思いを抱え、モヤモヤするときもありますよね。

以前、筆者が外国で老婦人に、
「いまだに私の子育てはいつも試行錯誤で、上手くいかない自分に罪悪感を抱いてしまう」
と打ち明けたら、その方は、「オー、ノー!」と両手をあげて、下記の、海外の詩を教えてくれました。

ー「あなたの子どもは」カーリル・ギブランー
「あなたは弓なのだ、あなたの子どもたちが、生きた矢として放たれる弓なのだ。」
という部分を引用しながら、あなたは、子どもを授かっただけで、産んだだけで、育てているだけで、それだけでいいんだ、そのままで素晴らしい存在なんだ、とおっしゃった、その顔が今でも忘れられません。

「母親は弓、子どもは放たれる矢」
子どもにとって親がナンバーワンなのは当たり前だけれど、オンリーワンで孤軍奮闘して育てなくてもいい。
能登半島からのびのびと飛んでいく、その矢を生み出した皆さんこそが、世界で一番大事な存在だと思っています。

註:Kahlil Gibran (1883---1931):レバノン生まれのアメリカ人詩人。著作に『予言者』(The Prohet)など。


母子支援サイト
チームメンバー一同

 

2024年05月01日

災害が起こって3か月、子育て仲間の皆さんへ

今、皆さんは、何をして、何を食べ、誰と、どんな時間を過ごしていますか?
前向きにならなければと頑張るあまり、地震の記憶を思い出す時間を減らし、家族や身近な人と過去のことを話題にすることを避け、その分、ふさぎがちになったり、人との交流が減ったり、イライラしたり、している方はいませんか?

ネガティブなことを考えてはいけないと心に蓋をするより、自分がモヤモヤする気持ちを抱えていることを認め、口に出し、ほかの人に弱音を吐き、布団の上でじたばたして、ままならない気持ちを表現する方が心の健康につながります。世界で一番頑張っているみなさんには、自分に優しくすることの大切さと、ほかの人も同じ気持ちなんだということを思い出してほしいのです。
辛い気持ちを声に出すことや助けを求めることは弱さではなく、乗り越えるための強さであり、自分や家族の成長につながります。

いま・この瞬間に起こっている身体的・感情的・心理的痛みへの「気づき」を持つこと
自分自身のニーズに寄り添い、思いやり・慈しみと共に自身をケアすること
これらの悲しみは決して特別なものではなく、人として普遍的な体験であると知ること

米国ユタ大学のKristinNeff博士資料より)

「周りは皆、自分でやっているから……」
「誰かにお願いすると迷惑がかかるのでは?
「子育ては家庭内でだけ完結すべき」
「子育て能力がないと思われたくない」
と思うのではなく、誰もが人の役に立ちたい気持ちを持っていることを思い出し、この共通の体験をきっかけにして、みんながみんなで支え合う地域に変えていけることを願っています。


母子支援サイト
チームメンバー一同

 

2024年04月01日

子育て仲間の皆様へ、メッセージを更新しました

今、皆さんが直面している避難所などでの新しい環境での生活、不眠や不安、そして何よりも、愛する子どもたちに対する災害の影響にまつわる心配な気持ちは、一人で背負うには重すぎます。
でも、あなた方は決して一人ではありません。助けが必要な時、それを受け入れることは「受援力」という力の証しであり、勇気です。
あなたの幸せが、子どもや周囲の幸せに直結していることを忘れないでください。

石川県では、乳幼児健診や新生児訪問、こんにちは赤ちゃんといった子どもの健康を守るための大切なサービスが、中断なく提供されています。また、NPOや児童相談所との連携によるメンタルヘルスの支援も始まっています。これらの情報は、お住まいの自治体や以下のウェブサイトで確認できます。

◎石川県
お子さんがうまれたら | 石川県: ishikawa.lg.jp

災害時の心のケアについて | 石川県: ishikawa.lg.jp

◎石川県助産師会 のと子育て応援事業
令和6年能登半島地震で被災された方へ | 一般社団法人 石川県助産師会 (ishikawa-midwife.com)
いしかわ妊娠相談(石川県から助産師会へ委託され運営):今回の地震による影響を受けている妊産婦さんに向けて、LINEでのご相談に応じています。
 (毎日15時から21時

◎セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
~災害などの緊急時、あなたはどのように子どもに声をかけますか?~
緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」
 http://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/
 
◎日本ユニセフ協会
 災害時の子どもたちの心のケア 4つのポイント
 https://www.unicef.or.jp/kokoro/
 子どもたちの心のケア支援の手法を、東日本大震災の被災地の経験を元にまとめた
 「子どもにやさしい空間」ガイドブック
 http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/pdf/cfs.pdf

◎災害時子育て・女性健康センター石川
 無料電話相談
  ️080-3740-4512 (毎日9時~17時)

子育ては、時に大変なものですが、その過程で感じることを少しでも吐き出し、周囲からの支援を受け入れることで、心が軽くなります。あなたが支援を受けることで、他の誰かも支援を求める勇気を持つかもしれませんし、あなたの受援力が、子育てコミュニティ全体をより支え合い、温かな場所へと変えていく力になります。

このメッセージが、あなたの心に少しでも安らぎをもたらし、あなたの幸せが子どもや周囲の幸せへとつながることを願っています。
皆さんは一人ではありません。私たちはいつも、皆さんと皆さんの子どもたちを支えるためにここにいます。
皆さんがこのメッセージを読むことで、ほんの少しでも心が軽くなれば・・・と願っています。

母子支援サイト
チームメンバー一同

 

2024年03月04日

避難所以外の場所にいる被災された産前・産後のお母さんも登録を!

支援情報の確実なお届けに向けて、対象の方はぜひご登録ください!
登録はこちらから

令和6年能登半島地震により被災された方は、仮設住宅や支援金などの支援が受けられます。

親戚宅、ご自宅、車中泊など、避難所以外の場所にいる被災者の方へ、支援のご案内・各種支援情報を確実にお届けするために、県に情報登録窓口が設けられています。避難所以外の被災された産前・産後のお母さんも是非ご登録ください妊婦であることを登録する項目もあります

 

 

2024年02月08日

「母子支援サイト」の案内チラシを掲載

母子支援サイトの医療機関・自治体向け印刷用チラシが完成しました。

石川県内の各医療機関へは、石川県産婦人科医会から郵送配布致します。
医療機関でさらなる印刷が必要な場合は、こちらからダウンロード頂き、各施設で印刷、掲示、配布頂けます

また、各自治体や避難所などでの配布・掲示にもご利用ください

 

2024年02月07日